S子さんの婚活事情 1
- mondaytuesdayclub
- 2024年5月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年5月19日

何時ものように一流ホテルのラウンジでお見合いしたS子さん。
仲人さんの「二人だけでお出かけしてらっしゃい。」との言葉に促され駐車場へ。見合い相手のBMWでホテルから出発。
相手は親から事業を受け継いだ資産家です。顔もまあまあ、身長もまあまあ、しかし無言です。
仕方なくS子さんから話しかけます。「特に趣味は無いとおっしゃってたけどドライブとかされるんですか?」
「そうですねぇ・・暇な時は時々郊外に出かけてますねぇ。」「どのようなところへ?」「うーん・・山とか海とか・・」「そうですか、OO半島へは私も時々友達とドライブに行きますが、行かれた事あります?」「うーん・・そこは無いかなぁ・・」そこで話題終了。
仕方ありません、S子さんが話題を作ります。
「家で休養されることが多いんですか?」「そうですねえ・・疲れているわけではないのですが、家にいることが多いですかねぇ。」(あとでマンガオタクだと解ります (^。^ :))
「貴女はバイオリンされてるんですよねぇ?」「はい。」「学生時代からですか?」「いえ、学生時代はゼミでいそがしくて、バイオリンは社会人になってから、趣味の一つにと思って習ってます。」
「そうですか・・テニスもされてるとか?」「ハイ、テニスは5年ほどやってます V(^。^ ) 」「そうですか。」
珍しく彼の方からの話題でしたが、即刻終了。
S子さんなんとなく居心地の悪い助手席です。彼の運転にも??が何度も点灯していたらしいのです。
そのうえ90%S子さんからの話題作りばかりなので疲れて言葉も失い外の見慣れた景色に目を向けていました。「見慣れた景色・・・?」
20分ほど過ぎた頃、車がどこに向かっているのかが解ったS子さんの脳裏にさらに!?!?が点灯します。
「それがね!家なんですよ!イエ!」その夜のお見合い報告チャットでS子さんが開口一番叫びました。
『 ナント!家ですか?』「そう!お見合い後すぐに家まで送り帰す!ってあります~!!(`o´)プン!」
『 それは無いよねえ~(◎o◎)ビックリ!』「でしょう~!こんなの初めてです!余程私の事気にらなかったんですかねえ(><;)」
『 それは無いと思うよ~!コミュニケーション能力高いSちゃんだし、スタイルいいし、美人だし・・。』
「もうバカバカしくなって~(><;)」『 とりあえずお互いに仲人さんに、これからどうするか報告するんやろ?』「はい・・。」
『 Sちゃんはどういうつもり?』「もっと会ってみないと相手がどんな人か解らないし・・・いちおういつものように、もっと会っても良い、と伝えようと思ってます (^。^ :)」
『 それがいい、そうしなさい V(^。^ ) 』「でも向こうは断って来るかも?」『 それは無いと思うよ~学歴高いし、家柄もいいし、美人だし!スタイルも良いSちゃんなんだから。』
「そうですかねぇ~?(><;)」その夜はグチをかなり聞かされてからチャットを終えました。
二日後Sちゃんからメールが来ました。
「ナント!仲人さんからの報告では、私のコト凄く気にいったらしく、是非お付き合い続けたいです!だって~!(*^ - ^*)」
『 やっぱりなぁ~!で、Sちゃんどうするの?』「一回だけじゃ何もわからないから、また会ってもいいかなと・・ (^。^ :)」
『 それがいい、それがいい、しっかし!見合い後お茶も飲まずに速攻家まで送る男かぁ・・・見合いしたことあるのかねえ・・・彼女も出来た事なさそうやなあ・・・』
「お母さんそれとなく仲人さんに聞いたらしいの。そしたら」
『 彼に見合いは何度もセッティングしてるけど彼があんなに気にいったのは初めてで、あそこまで熱心に、是非!と彼が言うの初めてですよ~!』「だって(*^ - ^*)」
『 ほらな!Sちゃんを気に入らない男はおれへん!って。しかし、と言う事は、真面目な男って事か。ま、亭主探しなんやから真面目はOKやね V(^。^ ) 』「ハイ!(*^ - ^*)」
と言う事で、これからもデートは続けるようになるのですが・・・。
先が思いやられますトバッチリは全部私の方に来るのですから(^。^ :)
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