小鳥のさえずり医者 4
- 婚活アドバイザーマロン
- 2020年11月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年5月15日
それが狙いだよ。もっと大きな声を出さないと女性ともコミュニケーションは取れないんだよという。 「出来るかなあ・・・」 いずれにしてもハッキリ!と伝えたほうが良いね!「そうします!」
ということで覚悟を決めたA子さん。最後のつもりでデートに挑みました。
11時、いつものように小鳥のさえずり医者が家の傍まで迎えに来てくれました。が、運転中は声が聞き取れないのでA子さんは無言です。しかし声無し医者は嬉しそうに車を運転しています。
30~40分のドライブ後、海の見えるおしゃれなレストランに着きました。時間も丁度良くランチタイムです。
店内に流れているBGMは静かで会話には支障ありません。二人は海の見える窓側の席に対面して座りました。
ウエートレスがメニューをもってきてくれました。さえずり医者が何かウエートレスに言ってるようですが、当然声が聞き取れないウエートレスは泣きそうな顔で何度も聞き返し確かめようとしています。迷惑客なお医者様です。
それを見てホッとするA子さん。「私だけが耳が遠いわけじゃなかった・・」と安どしたそうです。
元々誰とも会話は成立しないのでしょう、むしろ黙っているほうが好きなのか、コミュニケーション能力無しの迷惑客医者は食事中の会話が無くても嬉しそうな顔をしていたそうです。
食事が終わりデザートの時になってからA子さんはおもむろに切り出しました。少し小さな声で。
「仕事中もそんなに小さな声なんですか?」声無し医者はA子さんの声が聞き取れなかったようです。ちょっと目を開き首を傾けました。
注【 婚活アドバイザーマロンがここで書いている文章は全て実際にアドバイスしてきた事実に基づいたお話です。個人特定を避けるための部分は多少内容を変えていますが、アドバイスも出来事も一切変えていません。全て現実にあったお話です。】
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